名作そして人魚はいなくなったは何話？名簿の伏線や犯人の動機について【名探偵コナン】

今回は名探偵コナンの初期の話の中でも名作中の名作「そして人魚はいなくなった」について書いていきます。

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「そして人魚はいなくなった」とは

「そして人魚はいなくなった」とは

• 漫画：単行本28巻FILE6～10
• アニメ：222〜224話

で登場する名探偵コナンの初期の事件で、歴代の時間の中でも人気の高い名作です。

一部、黒の組織に関する伏線が隠れていることでも有名なので、烏丸蓮耶のケースのように、10年以上経ってから伏線が回収される可能性もありそうです。

あらすじ

工藤新一宛の手紙を受けた平次は、コナン達を引き連れて美國島に向かう。島では、年に一度の人魚伝説になぞらえた祭りで盛り上がっていた。不死の老婆に人魚の死体、そして不老長寿の夢をかなえる「儒艮(じゅごん)の矢」…　奇妙な噂を耳にしたものの、肝心の依頼主は行方不明だった。その晩、祭りも最高潮を迎え、不老長寿の矢が当たるくじ引きが行われた時、花火の光と共に首を吊った死体が滝の中に現れた!!　人魚伝説を模したようなこの事件を皮切りに、島では次々と殺人事件が発生する！　コナン達は、人魚の呪いを解く事ができるのだろうか!?

【引用元】https://websunday.net/conandb/lib/00/0080.html

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事件の真相～犯人・動機・トリック～

犯人は島袋君恵

今回の事件の犯人は巫女の島袋君恵です。

物語の登場する島袋弥琴(命様)は人魚の肉を食べて不老不死になったと言われる明治2年(1869年)6月24日生まれの130歳。

実は命様はすでに他界しており、島の人魚伝説を守るために、5年前までは君恵の母が特殊メイクで命様に成り代わっていました。

しかし、事件の被害者3人は、「儒艮祭り」で矢の当選が外れた腹いせに、命様が本当に不老不死の身体なのかを確かめるため、命様が入っている倉庫に火をつけます。

炎の中、君恵の母は電話で「命様を殺さないで」と伝えたことから、その後は君恵が命様に成り代わっていたのです。

この事件の犯行の動機は、母を殺した3人への復讐。

自分が不老不死になるためなら他人の命などどうでもいいような発言をした沙織を目に犯行に至ったわけですが、電話越しに泣いていた様子から、幼馴染を殺すことには抵抗があったのが伺えます。

事件のトリック

今回の事件では、命様はすでに亡くなっており、それを君恵の母と君恵が受け継いできたというのがキーポイントになります。

君恵の特殊メイクは誰にも見破れないほどの腕で、最初に事件の真相にたどり着いたコナンが服部に対して自分の推理を話すと、

アホ！！そんなわけあるかい！！！オレは信じひんぞ！！

と真相を信じようとしない服部。それほどまでに完璧な変装だったのです。

コナンが推理を言い、君恵が犯行を認めた際に、命様の特殊メイクをペリペリと剥がす瞬間は鳥肌モノでした。

命様の役を…おばーちゃんから引き継いで…島のために一生懸命演じ続けた…哀れな女の成れの果てよ…

そういって、犯行を認める君恵の姿はなんとも言えない寂しさを物語っていました。

【コナン1日1犯人】島袋君恵。222-224「そして人魚はいなくなった」犯人。人魚伝説が有名な島の神社の巫女。母親の復讐のため、友人3人を殺害。島の伝統を支えるために老婆に変装しており、島の人はそれを知りつつも黙っていたという切ない話。 pic.twitter.com/pQK0J6a7

— コナン犯人bot (@hannin_bot) 2013年1月23日

実は島の若い人間以外は、君恵の母と君恵が命様に扮して人魚伝説を守ってくれていたこと、君恵の母が倉庫の火災で亡くなっていたことを知っており、それを知りながらも懸命に命様を演じ続けている君恵を見て、陰ながら君恵の手伝いをしてきました。

その事実を知った君恵が

それならどうしてもっと早く…(言ってくれなかったのか)

と号泣するシーンは見ていて辛い気持ちになります。

そんな君恵に対し、

命には限りがあるから大事なんや…限りがあるからがんばれるんやで…

という服部の言葉はまさに名言。

服部平次の名言です。
「命には限りがあるから大事なんや…、限りがあるからがんばれるんやで」不老不死だと人は何もかも後回しに頑張らなくなるのでしょうか。後悔のないように生きようと…
名探偵コナンｰそして人魚はいなくなった pic.twitter.com/N9XT57A9pO

— KH15.3,SY07.2 (@Kazumay9) July 31, 2018

コナンと服部の対立、名言

今回の事件では、前述したように、完璧すぎる君恵の変装でコナンも平次もなかなか真相にたどり着けませんでした。

先に真相にたどり着いたコナンが服部に対して推理を聞かせると、

アホ！！そんなわけあるかい！！！オレは信じひんぞ！！

と言い対立する場面が。

不可能な物を除外していって残った物が…たとえどんなに信じられなくても…それが真相なんだ！！

このコナンのセリフは最高に痺れます。

『そして人魚はいなくなった』からの『大阪3つのK事件』！！(๑•̀ㅂ•́)و✧

やっぱりコナン君も平次も熱い男の子だから、この2つの事件の繋がりは本当に熱くなるよね！( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) pic.twitter.com/v8vxneDw71

— マツケン@コ哀大バカ之助 (@matsuken_conan) February 12, 2017

余談ですが、その後の物語「大阪3つのK事件」では、コナンの愛する人物が犯人だと分かり、今回の真逆の立場になるシーンがあります。

服部が

できひん物を除いてって残った物が…たとえどんなに信じられへん事かて…それがホンマの事やって…そうゆうてたやないか…工藤…

というシーンがなんともしんみりして考えさせられます。自分の事になると冷静さを失ってしまうんですよね。

服部と和葉の恋物語

コナンの推理を信なかった服部は、山奥で人魚の墓を見つけたことで真相を受け入れます。

しかし、崖から落ちてしまい、それを助けた和葉が崖から落ちてしまいます。服部も必死で飛び込み崖際の木の枝に掴まりながら和葉の手を放さない服部、服部だけにでも生きてもらおうと祭りの矢を服部に刺す和葉。

2人の絆がさらに深まるシーンはたまりません。

そして人魚はいなくなった😯❣
和葉の｢手ぇ離して…｣の声が可愛すぎてしんどい。
から紅にも繋がるエピソードですな！ pic.twitter.com/zEkLnWQ24L

— ( む･θ･う ) (@DC_ouo) September 9, 2018

さらにこのシーンは、劇場版の「から紅の恋歌(ラブレター)」にも繋がる重要なシーンでもあります。

名簿の伏線について

事件を解くため、コナンと服部が歴代の祭りの参加者の名簿を見ていると、そこには灰原の本名である「宮野志保」の名前が。

さらにその横にはジンの本名と思われる「黒澤陣」、ウォッカの本名であると思われる「魚塚三郎」の文字が。

これによって、3人は数年前に「美國島」を訪れていたことになります。

そして人魚はいなくなった…
ちらっと！！
ちらっと「黒」の文字が… pic.twitter.com/Jp6Nowe8GD

— 闇夜乃黒薔薇@💎✨済 (@kurosoubi) November 17, 2018

今回の事件が起きた「美國島」は不老不死の伝説で有名なので、黒の組織の目的が不老不死に関係するのかと思わせられる貴重な伏線です。

さらに、服部が名簿を見ながら言った気になる言葉…

元外務大臣に官房長官に日銀の総裁！！昔日本を動かしとったお偉いさんがぎょーさん名前連ねてんでー！！

そこには気になる名前「大黒連太郎」の文字があります。

スコッチの苗字には名前のどれかの文字が入っているとのことなので
【現状名前】景光 ひ“ろ”みつ

【予想苗字】大黒 おおぐ“ろ”

だと思っている……
ちなみに大黒って名前はそして人魚はいなくなったの時にチラッと出てた。でももし大黒なら…闇だよ。#スコッチ#名探偵コナン pic.twitter.com/yupsqqcdTN

— 山桃。 (@momohrak) July 28, 2018

1008話の工藤優作の推理から、現在では黒の組織のボスである「あの方」は「烏丸蓮耶」であるというのが一番有力な説です。

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「烏丸＝大黒」「蓮＝連」「耶＝太郎」という変換ができなくもないので、仮に「烏丸蓮耶」の偽名ないし本名が「大黒連太郎」だとしたら…

組織のメンバーがなんらかの目的で「美國島」を訪れていたのは明白です。

▼組織のメンバーが美國島を訪れた理由の考察記事はこちら

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まとめ

今回は名探偵コナンの初期の話の中でも名作中の名作「そして人魚はいなくなった」について書いていきました。

物語そのものも名作ですが、

• 「不可能な物を除外していって残った物が…たとえどんなに信じられなくても…それが真相なんだ！！」が「大阪3つのK事件」に繋がっている
• 服部の和葉の崖でのピンチなシーンが劇場版「から紅の恋歌」に繋がっている
• 祭りの参加者名簿に、黒の組織のメンバーのボスやメンバーの名前が隠されている

などなど、重要な伏線が多く隠されている回でもあります。

特に3つめの黒の組織についての伏線はいまだに回収されておらず、今後どのように真相が判明していくかが楽しみですね。

見たことのある方は久しぶりに見返したり、まだ見たことのない方は是非見てみてはいかがでしょうか。