千と千尋の神隠し（ジブリ映画）見逃し無料動画配信情報！

この映画の見どころの一番は、ジブリならではの不思議な世界と、登場人物です。
千尋が迷い込んでしまう世界は、どこか懐かしいような、それでいて不思議な世界です。
登場人物も不思議で、千を助けようとするハク、不気味なキャラクターのカオナシ、湯婆婆、坊、りん、ススワタリなど、たくさんのキャラクターが登場します。
それぞれが、人間なのか神様なのか、動物なのか自然なのかも、わからない部分が多く、存在について考えさせられる部分もあります。

そんな世界の中、どこにでもいそうな女の子の千尋が、油屋で働きながらいろんな経験を通して成長していく姿も見どころといえます。
臆病で無気力だった千尋が、働かないと生きていけない環境の中、大切なものを救おうと自ら行動していくようになっていく姿は心が打たれます。
そこには、千尋の純粋さや欲のなさ、優しさや素直さなど、大人が忘れてしまいがちなものを持っているからかもしれません。
千尋の両親さえも、引っ越しで悲しんだり見知らぬ建物に怖がったりしている千尋に冷たい態度で接しているし、注意しても食べ物を勝手に食べてしまうなど、
千尋の気持ちを理解してくれない現状があります。さらに、人間という特殊な存在で、知らない世界で働かなければいけばいけないのとてもつらいと思います。
それでも、千尋は大切な人のために前向きに行動していきます。

この作品は、ジブリ特有の不思議な世界で、つらい中でも純粋さや優しさを忘れず自ら行動し正しいものを判断する力をつけていくことの大切さを考えさせられる素晴らしい作品だと思います。

これから千と千尋の神隠しをみるのであれば、ハクのことを中心に見てほしいなと思います。あの色白の男の子と白い竜のことをしっかりとみてほしいと思います。私はこのジブリ作品のなかで好きなキャラクターはハクです。でも少し切なくなるのであまり思い出すと泣きそうになります。ゆばーばとその子供にも注目してみてほしいなと思います。特に大きい子供は子供らしさがあまりなくって、ツーンとしている感じでおっきいのであまりかわいいとはいえない子供だと思いますが、やり取りが面白いです。ゆばーばが本当にいたら怖いだろうなと思ってしまいましたが、主人公の千尋はすごい体験をしているよなと思いました。もし私が引っ越し先に向かう途中にどこか違う異次元に行ってしまったらどうなるのかなと思ったこともあります。家族がいる家庭に見てもらいたい作品ですが、子供も大人も楽しめる内容になっているので誰が見てもいいんじゃないかなと思います。私の子供がカオナシが好きでよくカオナシの話をしますが、私は少し怖いのであまり話しません。いろいろな登場人物が出てくるので、一度には覚えられないかもしれませんが、注目してみていくと楽しめると思います。主人公は小学生なので小学生に見てもらいたい作品です。

物語冒頭ではどこかつまらなさそうな表情をした少女「千尋」がラストにはキラキラとした瞳をしている姿に背中を押されます。
この千尋の変化が物語を通してじわじわと表されていくのが印象的な作品です。
まず、神様の世界へと迷いこんだ千尋が目にする神様たちが可愛らしいです。個人的に好きなのがヒヨコのような見た目の神様なのですが、一体だけでなくたくさんいます。丸々としたフォルムにフサフサの黄色の毛で浴衣を着ていたり頭にタオルを乗せて湯船に何体もぎゅうぎゅうにつまっている姿が本当に可愛らしくて抱き締めたくなります。
他にも大根のような神様がいたりするのですが「となりのトトロ」のバス停でのシーンのオマージュなどがあって主要キャラクター以外のキャラクターを見るのもとても楽しいです。
出てくる食べ物も神様の世界の食べ物だからかどれも美味しそうです。両親がその美味しそうな匂いと味につられて勝手に食べてしまい豚にされてしまうのですが、本当に美味しそうなので食べたくなる気持ちはよくわかります。
ただそんな両親を救うために湯屋で働くこととなる千尋に、次から次に起こる出来事に大変だなと思わざるを得ません。
それでも異世界で一生懸命働く中で色んな仲間に出会います。
一番最初に出会うハクという少年は何かと千尋をサポートしてくれるのですが、このハクがまたとてもかっこよくて優しくて千尋にとって大切な存在になっていきます。
千尋を守りたいハクと、そんなハクを守りたい千尋の関係性がまるで少女漫画のようで、千尋の成長物語と含めて楽しめます。
ハク以外にも、世話を焼いてくれる蜘蛛の姿をした釜爺や一見人間のように見えるリン、終盤あたりで仲良くなる湯婆婆の子供の坊など魅力的なキャラクターがたくさんいます。湯婆婆の双子の姉である銭婆という湯婆婆の見た目にそっくりなキャラクターが出てくるのですがこの銭婆も登場シーンが短いながらとても魅力的なキャラクターでした。
そして成長していく千尋に周りも影響されているのか物語冒頭では冷たかった湯屋の従業員たちがラストには皆で千尋が元の世界に帰れることを喜んでくれるシーンに心が温まりました。
ジブリ作品は考えさせられる物語が多いですが、この作品は千尋の頑張っている姿を見るたびに「自分も頑張ろう」と思わせてくれる作品です。

すごく有名な作品だけど、実際見てみると評価されてる理由がほんとうによく分かる感じだったなあ。まずは妖怪というか、千尋が移動した世界のキャラクターたちが本当に個性的で、かつ印象的なのがすごかったなあ。例えば湯婆婆の表情。彼女は性格が悪いところはあるんだけど、経営者としてはしっかりとしててそういう人間らしさがとっても良かったなあ。そっくりなお姉さんがいい人だったのも笑ったけどとってもよかった。温泉宿に来ているキャラクターたちの個性が本当にすごい。あとはやっぱり有名なカオナシの動き。コミカルだし、表情は変わらないけど動きとかから感情とか心の動きが感じられて本当によかった。あとはハクが本当にかっこいい。正体が川、っていうのにはびっくりしたけどほんとの姿である龍の姿は本当にかっこよかったしきれいだった。背景の描写も本当にすごくて、例えば温泉宿だけど群馬県の四万温泉の宿をモチーフにしたって言われてるけど、見ててすごくクオリティが高くてびっくりした。描写力の高さはまさにジブリ作品ならではだなぁと思う。やっぱり有名で評価されてるだけあって本当に世界観のいい作品だから、機会があったら是非見てみてほしい。一度見たら何回も見たくなる作品だから。